中国では1931年の満州事変から始まって、日中戦争、1945年のポツダム宣言受諾による太平洋戦争の終結に至るまでの約15年間にわたる紛争状態と戦争を日本による侵略戦争と呼んでいる。こうした過去の出来事について、日本に対して憤りや憎しみを抱いている中国人は少なからず存在する。


 また、中国では日本や日本人に対する蔑称として「小日本」という言葉がある。これは日本人の体格が比較的小さいことや、日本が小さな島国だという意味を込めた侮蔑の言葉とされているが、中国人に「小日本」と呼ばれても、ピンとこない日本人は多いはずだ。

 中国メディアの今日頭条は3日、小日本と呼ばれることに対する日本人の反応を紹介する記事を掲載し、中国人が侮蔑の意味を込めて小日本と呼んでも、日本人は「まったく気にしていない」と伝える記事を掲載した。

 記事は、日本のネット掲示板で展開された、「小日本」という言葉に対する日本人ネットユーザーたちの議論を紹介。日本人は「小」という言葉に対してマイナスイメージを抱いておらず、むしろ可愛らしいイメージすら持っていることを伝えつつ、中国人が侮蔑の意味を込めて「小日本」と呼ぼうとも、日本人にはその侮蔑はまったく伝わっていないことを紹介した。

 中国では「小」という言葉には、侮蔑の意味合いが含まれることがあり、「小日本」という言葉にも国土や体格の小ささのほか、「度量が小さい」といった意味が含まれるとされる。だが、記事も伝えているとおり、「小日本」という言葉が侮蔑の言葉であることを知っていても、それで立腹する日本人は多くない。

 日本では過去に、同じく日本に対する蔑称である「日本鬼子」という言葉を二次元キャラクター化して楽しむ動きが見られたが、こうした動きは中国に大きな衝撃を与えた。「小日本」や「日本鬼子」という言葉の意味が日本人にまったく届いていないことは、中国人にとってはある意味で落胆につながることのようだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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