中国のネット上では毎日のように「日本の街はゴミ1つ落ちていない」といった賞賛が見られる。これらの文章にはたいがい「日本人の民度が高い」という論理が展開されるのだが、中国メディア・今日頭条が1日に掲載した記事は、外国人観光客さえもがゴミをポイ捨てしないことに驚きを抱いている。


 記事は、京都の寺社や、長野のスキー場付近で撮影した写真を複数枚掲載。「京都のような大都市でも昔と変わらず空が青く雲が白い」、「神社もとてもきれいで基本的にゴミが見当たらない。金閣寺は青い山と緑の水、空の青ささえもが美しい」、「駅のホームもゴミが落ちていない。電車を待つ人もゴミをポイ捨てしない」、「辺鄙な通りでも、ゴミがない」、「スキー場の駐車場もチリ一つ落ちていなかった」ととにかく日本のありとあらゆる場所が清潔で美しいと絶賛している。

 そのうえで「日本では、外国人観光客がみだりにゴミをポイ捨てするシーンを見ることも少ないのだ。たとえ観光客がたくさんいて、それが基本的にみな外国人だったとしても、日本ではみんなゴミをポイ捨てしない。それは、現地の雰囲気に感化されるからなのかもしれない」と論じた。

 日本にはゴミが散乱している場所も確かに存在するのだが、中国の状況を日常的に見ている中国人観光客から見るとそれでもやはり「日本はきれい」だと思うようである。

 北京万里の長城に行くと、壁に無数の落書きを見つけることができる。その多くは中国人によるものだが、外国人が残していった傷も少なからず見受けられる。有り難くない「印」を残して帰る外国人客の多くは「現地人がこんなに傷を残しているのだから、自分がやっても構わないだろう」という考えかもしれない。記事の指摘する「現地の雰囲気に感化される」というのは、結構大事なことなのだ。
(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真:(C)greir/123RF)


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