記事は、日本における「高級果物」の代名詞であるマスクメロンについて紹介。「日本では非常に高級な果物だ。外観は芸術品のように美しいのだが、そのお値段はあまり『可愛らしくない』ものである。メンツを愛する日本人は、贈り物やお見舞いの時にマスクメロンを持って行くが、一般庶民は食べたくてもなかなか食べられないのだ」と説明している。
そのうえで、「見た目は可愛いが値段は可愛くない」マスクメロンが生まれる背景について分析。まず、マスクメロンが「一人っ子の箱入り娘」の如く大切に育てられることを挙げ、「1つの蔓に1つの果実しかつけない。夏の暑い日は帽子で日差しを遮り、冬の寒い日はヒーターで暖かくする。そうしてメロンの栄養と味わいが保たれるのである」とした。
続いて「日本人の骨身にしみ込んだ職人気質」も影響しており、商品に対する厳しい審査制度が設けられ、甘さ、栄養、重さが最高標準に達したものしか対外的に販売されないと伝えた。さらに、味や重さだけでなく外観に対するチェックも非常にシビアで、見た目が悪い果物は、容易に市場から姿を消すことになると説明している。