中国メディア・今日頭条は18日、日本のグルメとして「大学いも」を紹介する一方で、実は中国からやってきた食べ物であるとする記事を掲載した。記事は「大学いも」について「簡単に言えば、糖蜜をまぶして作った焼きいもである。何となく見たことがあるような・・・これは中国の『抜絲地瓜』ではないか」と紹介。「大学いも」と「抜絲地瓜」が酷似した食べ物であることを伝えている。
「抜絲地瓜」とは、素揚げしたサツマイモの飴掛けのことで、「地瓜」がサツマイモを意味する。似てはいるが「大学いも」と全く同じではない。「抜絲地瓜」は熱いうちに食べないと飴がどんどん固まっていき、歯が立たなくなる。飴というよりはタレに近い大学いものように「冷やしてもおいしくいただける」訳ではない。そして、サツマイモのほか、バナナやリンゴのフリッターを飴に絡めたものもポピュラーだ。
記事はまた、「大学いも」と呼ばれる所以についても言及。2つの説があり、1つは大正から昭和初期にかけて東京・神田地域にある学生街でこの食べ物が流行ったことから、もう1つは貧しい大学生がこの食べ物を売って学費を稼いでいたから、と説明した。
中国では特に北部地域でサツマイモを「地瓜」と言うことがあるほか、ジャガイモも北部地域を中心に「土豆」と呼ぶ。どちらも別の野菜に例えているところがおもしろい。ほかにもニンジンを「胡蘿蔔」(異国のダイコン)、トマトを「番茄」(異国のナス)と呼ぶが、これらの野菜はいずれも比較的新しい時代に中国に渡ってきたものという共通点があるのだ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
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