中国メディア・今日頭条は4日、「日本、中国、韓国にはそれぞれ似たような建築の駅がある それもそのはず、全部日本の設計師がデザインしたのだ」とする記事を掲載した。

 記事は「鉄道の駅は都市の顔と言え、多くの人が駅からその都市に触れ、理解を始める。
駅はそれぞれ異なる姿をしており、それぞれ独自の風格や特徴を持っているものだ。しかし、日本、中国、韓国にはそれぞれ非常に似ている駅が存在する。これは偶然なのだろうか。いや、いずれも同じ人物が設計したものだったのだ。その設計師は日本人である」とした。

 そのうえでまず、中国の遼寧省にある瀋陽駅を紹介。「東北地方第一の都市であり、現地で最も賑やかな場所の1つでもある。毎日往来する旅客は非常に多い。1899年に設置された瀋陽駅は、1910年に日本人によって新たな駅舎が建てられた。それから100年以上たった現在、内部こそ大きな変化を遂げたが、建物の外観はほとんど変わっていないのである」と説明した。

 そして、瀋陽駅をデザインしたのが日本の著名な建築家である辰野金吾であり、様式や比率、色彩といった点で辰野の風格が表れていると伝えている。

 続いては、1900年に建設された韓国・ソウル駅の旧駅舎を紹介した。
2004年の高速鉄道開通に伴う新駅舎建設まで100年以上にわたり、重厚な赤レンガの外壁を持つ駅舎がソウルの玄関口になっていたとした。

 そして最後に、日本最大級の乗客数を誇る東京駅について言及した。「バロック様式を採用し、オランダ・アムステルダム中央駅を模して造られた駅舎はすでに100年の歴史を持ち、東京観光にやって来る人が必ず訪れる場所になっている。歴史ある東京駅だが、ちっとも古臭さを感じない」と解説し、「瀋陽駅、ソウル駅、東京駅はみな同じ風格、すなわち辰野デザインの風格を持つ建物なのである」と結んだ。

 近未来を感じさせるお洒落な駅舎もいいが、やはり長い歴史を持つレトロな駅舎のほうが、味わい深いものがある。激動の時代を見続けてきた駅舎たちには、可能な限り長く現役でいて欲しいものだ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)



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