反日感情の強い中国だが、明治維新に関しては一目置いているようだ。中国では成果が見られなかった洋務運動とたびたび比較され、明治維新の成功を称賛している。


 では、日本の明治維新が中国と違って成功したのはなぜだろうか。中国メディアの今日頭条は12日、「成功には準備が必要で、決して偶然ではない」と主張する記事を掲載した。

 そもそも、日本は中国と違い、改革が成功しやすい環境が整っていたという。地理的にも、島国で山岳地帯の多い日本では政治を一つにまとめるのは簡単ではなかったうえ、歴史が浅く他から文化を学びやすい環境にあったと指摘。鎖国時代にも中国とは異なり、出島に限ってオランダや中国との交流があったこと、政府の弱体化と黒船事件を機に比較的順調に倒幕が成功したと伝えた。

 では、その後に日本が発展し中国との差を見せたのはなぜだろうか。記事は、「西洋から学ぶことにした」ためだと指摘。アヘン戦争での中国の惨敗により、欧米から学ぶことにした日本は、五か条の誓文を出し、富国強兵や殖産興業をはじめとする一連の改革を断行したと分析した。

 中国にも洋務運動があったが、日本のほうが「広く、注意深く、早く」学んだため、成果が表れたと記事は指摘。日本の本気度は、内閣の主要メンバー全員が1年9か月かけて欧米諸国に視察に行ったことにも現れていたという。特に、ドイツから日本は多くを学び、義務教育の制定と西洋の科学技術の知識習得に力を入れたと指摘した。

 同じアジアの国として、同時期に西洋から学ぼうとしながら成功した日本と、それができなかった中国。
日本には改革の環境が整っていたといえそうだが、同時に日本が新しいものを積極的に受け入れる姿勢を持っていたことも成功のカギだったようだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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