今からちょうど20年前の1997年12月18日、神奈川の川崎と千葉の木更津を結ぶ自動車道路・東京湾アクアラインが開通した。それまでフェリーを利用するか、東京湾に沿って陸地をぐるっと回るかしなければいけなかった両岸のアクセスが一気に利便化した。
中国メディア・今日頭条は15日、東京湾アクアラインを「日本でもっとも重要な海上大橋」として紹介する記事を掲載した。

 記事は、近年中国でも海を跨ぐ大きな橋の建設が急ピッチで進んでいるとし、杭州湾跨海大橋、膠州湾跨海大橋、港珠澳跨海大橋を例として紹介した。そのうえで、日本を代表する海上横断道路として全長15.1キロメートルに及ぶ東京湾アクアラインについて説明している。

 まず、「港への船の出入りに影響しないよう、橋とトンネルを結合させる方式で作られており、総工費は約1兆4000億円にのぼった。西側9.6キロがアクアトンネルで、東の4.4キロがアクア海上高架橋になっている。両者の接続箇所にあるのが、豪華客船のような人工島だ。また、アクアラインにはもう1つ小さな人工島があり、トンネルの通気口になっている。この道路の開通により、100キロ要していた川崎―木更津間が30キロで結ばれたほか、東京の交通渋滞の緩和、東京・千葉・神奈川の人や物資の行き来をより便利なものにした」と紹介した。

 そして、トンネルと橋の接続部分にある人工島「海ほたる」について言及。「全長650メートル、幅100メートルで1-3階が駐車場、4-5階が観光・飲食施設になっている。ここからは遠く横浜や東京を望むことができ、今や東京エリアの有名な観光スポットになっているのだ」と説明している。

 東京の空の玄関口、羽田空港を発着する飛行機の窓から、東京湾アクアラインの全体を眺めることができる。
海中にあるトンネル部分はもちろん見えないのだが、海を渡る大きな橋が途中で途切れている様子は、初めて見る人にとってはさぞや不思議に思えることだろう。「あの橋はなんだろう」と興味を持つ中国の観光客もきっと多いに違いない。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)


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