文章は、「製品の説明書は、消費者を安心させる保障のようなものである。おもしろいことに国によって説明書のテイストは異なっていて、実用主義の米国ではシンプルさが追求されている。一方、ハンガリーでは、商品が壊れた時に自分で修理できるよう、製品の構造や部品について細かく説明されている。そして、細やかさで知られる日本人は、説明書に様々な工夫を凝らしているのだ」とした。
その例として、あるダイヤモンド指輪の説明書を紹介。「通常なら成分とお手入れ方法が書かれているぐらいだが、日本の説明書には注意事項がずらりと並んでいる。たとえば、自転車に乗る際にハンドルを握りすぎない、コートなどを着用する際は傷が入るのを防ぐために指輪を外す、赤ちゃんを抱くときには注意する、といった内容だ」と説明している。
また、文字だけでなくイラストが多用されていることも、日本の商品説明書の特徴であると指摘。染髪剤の説明書では4コママンガ形式で使い方が説明され、染めにくい場所の染め方などの細かい部分がイラストで表現されているほか、使用した時に出る音まで描写されていると伝えた。
記事は、「できるだけ細かい説明書を作るというのは、消費者にとって有り難いことであるとともに、薬品や電気製品を販売する担当者にとっても使用上の注意事項などを説明する手間が大いに省けるというメリットが有る。また、説明書に詳細に記載することで、企業や販売者の説明責任上のリスクも軽減される」と解説している。
一方で、中国人観光客を中心に日本の製品を購入する外国人が増えているなかで、説明書が日本語のみで書かれているケースが少なくないとの声も出ていることを紹介。「英語表記を追加するといったことが、企業にとって今後改善すべき方向性になるかもしれない」とした。
冗長な説明書は読むのが億劫になるが、かといって家電製品に薄い紙切れ1枚の説明書しか付いていないとなれば、消費者としては一抹の不安を覚える。文章は、日本の説明書には商品本体以上に思いやりを感じると伝えているが、商品本体だけでなく説明書にも、そして、包装にも、消費者のニーズは存在するのである。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
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