中国人の旅行の友として欠かせないのがカップラーメンやヒマワリの種だ。列車内では食事時になるとあちらこちらからカップラーメンのにおいがしてきたものだ。
ところが、近年急速に発展している高速鉄道の車内ではカップラーメンが販売されていない。これは実に特異なことであると言えるだろう。

 中国メディアの環球網は13日、高速鉄道の車内でカップラーメンを販売していない理由について紹介する記事を掲載した。それは高速鉄道の設計のすばらしさにあるという。

 記事はまず、中国高速鉄道は欧州や日本の技術を導入したのではなく「生産ライン」を導入したのだと主張。「模倣」ではないことを強調した。そして、中国高速鉄道は世界中で非常に多くの特許を申請しており、少なくともCRH380Aから復興号は「完全に中国が知的財産権を有している」と主張した。

 中国は高速鉄道を誇りに思っているようだが、なぜカップラーメンが車内で販売されていないでのだろうか。それは「車内ににおいがこもる」からだと記事は紹介。高速鉄道は騒音が車内に届かないよう気密性を高くしており、窓が開かない設計になっていると説明し、そのために空調を完備していることを誇らしげに伝えた。そして、車内でカップラーメンを販売しないことには「科学的道理があるのだ」と論じた。

 しかし、車内販売はされていなくても、駅ではカップラーメンを販売しており、車内にはお湯のサービスもあるため、高速鉄道車内にカップラーメンを持ち込んで食べている中国人は少なくない。
実際、高速鉄道車内でカップラーメンを食べた男性に対して怒りをぶちまけたという女性のことが中国ネットでは話題になったばかりだ。やはり、車内で販売するか否かというより、乗客のモラルの問題と言えるのではないだろうか。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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