中国全土に張り巡らされた高速鉄道網。中国人の足として利用されている中国高速鉄道において、議論の的となりがちなのが車内販売の弁当の質だ。
中国メディアの快資訊はこのほど、日本を含む国々で販売されている駅弁を紹介する記事を掲載し、中国の弁当の質がいかに低いかを強調している。

 中国高速鉄道で販売される弁当は「値段が高い割に味が悪く、量も少ない」として、中国人からの評判は悪い。そこで記事は、「日本、フランス、スペイン」の鉄道で販売されている弁当を紹介し、「どの国の弁当を食べてみたいと思うか」と問いかけた。

 新幹線と中国高速鉄道はハード面で比較されることはよくあることだが、日本の駅弁については「地域の特色に溢れ、種類も豊富である」と紹介し、中国との大きな違いは、「駅構内の各所で駅弁が販売されていて、乗車前に購入できること」だと指摘。それで、「車内販売と駅構内の駅弁屋では販売されている弁当の種類が違い、異なった駅弁を体験できるのも魅力」だと論じた。

 次にフランスの駅弁については、「当初は評判があまり良くなかったが、業者を変えてから種類が増え、ニーズに配慮して毎年メニューが変更されるなどの改善が見られている」ことを紹介した。また、ネット上でメニューを見ることができるうえ、値段も高くなく、さらに値引きされるサービスもあるようだと伝えた。

 最後にスペインについては、「基本的に車両に食堂車はなく、サンドイッチが売られている程度」とした。ただし、ビジネスクラスや一等車には食事のサービスがあり、ミシュランガイドで星を獲得している店が料理を提供していると紹介。料理の価格は乗車券に含まれているがやはり高いため、多くの乗客は簡単な食べ物として「サンドイッチと水」を持参するという。

 このように各国には様々な鉄道飯があり、それぞれ地元のスタイルがあることが分かる。中国で愛されるスタイルと言えばやはり「カップラーメン」が不動の地位を獲得しているのだが、近年は車内に匂いがこもるという理由でカップラーメンは禁止となっているが、それでもカップラーメンを食べる乗客は後を絶たないようだ。
(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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