中国の経済成長の弊害の1つとして「肥満率の上昇」を挙げることができるだろう。中華料理はもともと油っぽいうえに中国人の食事内容の西洋化も進んでいて、高カロリーの食べ物が好まれるようになってきている。


 さらに運動不足などの問題なども重なり、中国では肥満になる人が大勢いて、特に子どもの肥満は大きな問題となっている。中国メディアの今日頭条は7日、日本は先進国で食生活も豊かだというのに肥満の人は多くはないと伝え、「日本人の食生活を見れば、日本人の肥満率が低い理由が分かる」と論じる記事を掲載した。

 記事はまず、中国では「朝食はそこそこ食べ、昼食はしっかりとり、夜は少なめにすべき」と言われていることを紹介。さらに、はるか昔の日本では朝食と夕食の2食しか食事を取らないという時代もあったが、近年は中国と同じように朝昼晩の1日3食の食事を取る人が多いと伝え、それでも日本人の多くがスリムな体型をしているのは「食事の内容」が中国人と違っているためであると論じた。

 続けて、日本のごく一般的な家庭の食卓に登場する食事を写真で紹介。ご飯と味噌汁、そして、焼き魚といった食事など、「食材の種類が豊富で栄養バランスに優れ、油分が少ない」のが特徴だと紹介。
また、日本人の食事は夜が豪勢であることが多いとしながらも、日本人の食事や和食は中華料理のようにカロリーが高くないのが特徴であり、こうした体質などではなく、食生活が良質だからこそ、日本人の多くはスリムなのだと指摘した。

 国や住んでいる地域が異なれば食生活も違ってくる。中国では急激な経済発展と共に人々の食生活が変化してきている。食べたいものを食べたいときに食べることができるようになってきている。近年はスマホのアプリで注文すれば自宅までなんでも配達してもらえるサービスが普及し、多くの中国人が利用しているが、経済が豊かになり、生活が便利になると同時に肥満が増えるというのは皮肉なことでもある。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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