日本の祖先については諸説あるが、扶余(ふよ)族が日本人のルーツだという説もあるという。扶余とは、現在の中国東北部(満州)にかつて存在した民族や国のことだが、中国メディアの快資訊網は22日、韓国のある学者の主張を紹介した。
日本の大和民族のルーツは中国華北地区を経由した朝鮮半島の扶余(ふよ)一族にあるのだという。

 記事が紹介している韓国人学者がそう主張する理由の1つは、日本語も韓国語も中国語にルーツがあるためだという。さらにこの説によると、一連のこの過程はおおよそ唐の時代には終わったとされている。

 記事は、中国で隋・唐王朝が中国を統一し、遼東地区や楽浪をも取り戻そうとして高句麗と衝突したと紹介。この戦争において、隋・唐は新羅と組み、高句麗と百済を滅ぼした。しかし、唐王朝は吐蕃の攻撃に備える必要もあり、投入できる力が限られていたため、結果的に遼東と楽浪の半分しか守れず、新羅が漁夫の利を得て朝鮮半島を統一したのだと説明した。

 このようにして、中国華北の扶余族による中国大陸の統治が完全に瓦解したと記事は分析。日本は遠く海を隔ており、当時の中国の実力も海を渡るほどではなかったため、扶余族は最終的に日本へ渡って勢力を広げ、大和民族となったと主張した。そして、韓国人学者が「これは非常に多くの中国語が高句麗語と日本語に見られることからも明らか」と主張していることを紹介した。

 歴史を紐解けば、朝鮮半島や中国から多くの人が日本に渡ってきたのは事実だ。この韓国人学者と似たような主張は日本国内にもあり、議論の対象となっているものの、その人びとが大和民族のルーツというのは極端な主張なのではないだろうか。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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