中国は宇宙開発の分野で世界をリードする国の1つだ。すでに有人宇宙飛行をなんども成功させているほか、独自の宇宙ステーションの開発も進めている。


 中国人自身もこの分野では「中国の方が日本より高い技術を持つ」と考えているようだが、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が2017年に日本人宇宙飛行士による月面探査を2030年ごろに目指す方針を示したことは中国人にとって驚きだったようだ。

 中国メディアの快資訊は14日、日本と中国の宇宙開発の技術は10数年分の差があると思いきや、「実際には日本の技術力は高い」と強調し、「日本の宇宙開発における技術水準は軽視できるものではない」と伝えている。

 記事は、JAXAが17年に打ち出した方針について、「初めて聞いたときは、日本の宇宙開発の技術力はまだそこまで到達していないはず」と感じたと主張する一方、日本が軽はずみな発言をするはずがないことを考えれば「実現に向けて一定の目処が立っているからこそ、JAXAは方針を打ち出したのだ」と論じた。

 続けて、中国にとってはすでに有人宇宙飛行は何度も実現させてきた実績があり、多くの中国人は「宇宙開発の分野においては日本より中国の方が高い技術力を持ち、その差は10数年分に達する」と認識しているはずだと指摘する一方、実際はそうではないと指摘。なぜなら日本には打上時重量が約16.5トンに達する宇宙ステーション補給機(HTV)があるためだと指摘し、中国が開発中の無人宇宙補給機である天舟の12.9トンを上回っているためだと論じた。

 また記事は、日本には優れたロケットも存在することを強調し、「中国の宇宙開発は様々な分野に及んでいるが、それはすべての分野で圧倒的な地位を確立していることを意味するものではない」と指摘。逆に日本が宇宙開発で手がけていない分野が多いからと言って、日本の技術力が低いことを意味するものでもないと指摘し、「日本の宇宙開発における技術水準は軽視できるものではない」と伝えている。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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