抹茶は「碾茶」を粉末にしたものであり、今ではスイーツやお菓子に広く使用されるようになった。もともとお茶は中国から伝わったものではあるが、今では抹茶は日本を代表するスイーツの味の1つになった感がある。
事実、日本を訪れる外国人旅行客の間でも抹茶味のお菓子はお土産として人気だ。

 中国メディアの快資訊は17日、日本の「抹茶」が中国を席巻してすでに数年が経過したとし、中国人消費者は飲み物やスイーツを通じて日本の抹茶に触れ合う機会が増えていると紹介する一方、中国では同じ「粉末の緑茶」でも中国産より日本産の方が圧倒的に高額であることを紹介し、その理由を考察している。

 記事によれば、中国では抹茶スイーツなどが市民権を獲得したことを背景に、わざわざ日本に抹茶を買い付けに行く中国人も増えていると紹介。しかし、中国人消費者が抹茶を購入しようとした場合、中国産の緑茶の粉末に比べて日本の抹茶は圧倒的に高額であると伝えつつ、それにはれっきとした理由があるのだと論じた。

 まず前提として挙げたのは、中国で売られている緑茶の粉末は普通の緑茶を粉末にしただけということであり、その粉末と抹茶には大きな違いがあると強調し、まず茶の品種からして違っているとし、日本では抹茶はそれ用の品種が育てられていることが一般的であるうえ、同時に抹茶は日光に当たらないよう育てるなど、栽培方法も違っていると伝えた。

 また、「お茶の加工方法が違う」と紹介し、緑茶は蒸した後に揉んで乾燥させるが、抹茶は茶葉を蒸した後に揉まずに乾燥させた「碾茶(てんちゃ)」を粉末にしたものだと紹介。つまり、日本は抹茶に適した茶葉を用いて、手間暇をかけながら育てているのだと伝え、それゆえ中国で売られている緑茶の粉末とは値段が大きく違うのだと伝えている。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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