日中韓はアジアの経済をリードしている国として、お互いに比較されることが多いものだが、中国メディアの快資訊はこのほど、日本と韓国は同程度の科学技術力を持つ国同士だと主張する一方、韓国のほうが日本より「技術をお金に変えることができる」のはなぜなのかと問いかける記事を掲載した。

 記事は、日本と韓国の持つ技術力は世界有数であり、両国間でさほど大きな差はないと指摘する一方、市場で勢いを持っているのは韓国だと指摘。
たとえば半導体の分野では、日本はかつて世界一と呼べるほどの存在になったこともあったが、近年は韓国に押されていると伝え、韓国は半導体の分野で頂点を狙い続けたサムスンがついに2017年に世界トップシェアを獲得したことを強調した。

 また、造船業の分野でも日韓両国を比較し、かつて造船大国だった日本は近年、中国と韓国によって市場シェアを奪われていると指摘したほか、スマートフォンの分野でも韓国は日本より圧倒的に強いと指摘。サムスンは殆どの部品を自国で生産する能力を持ち、世界規模で市場を獲得していると主張し、こうした韓国にと比べると、日本はスマホ分野では関連部品を各メーカーに提供するに留まっていると指摘した。

 こうした比較から記事は、「日本企業は技術力があるのに、それを生かし、シェアを獲得するのが下手」であると主張。日本は企業内の融通が利かず、活力や想像力に欠けるが、「韓国企業は絶えず戦略を調整し、損失が生じるとしても改革を厭わない姿勢を持っている」と指摘した。

 日本と韓国それぞれの経済動向は中国に多大な啓発を与えるものであるとし、将来の方向性や内部改革、また、継続した努力が必要なことを教えるものだとまとめている。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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