中国でたびたび称賛される日本の「トイレ文化」。温水洗浄便座や擬音装置など、トイレにこだわる日本人だからこそ開発された設備は多く、無料で利用できる公衆トイレでさえ清潔に保たれているのは、中国人でなくても驚くところだろう。
中国メディアの快資訊は1日、日本をより深く理解するには、「これ以上ないほど極められた日本のトイレ文化」を知ると良いとする記事を掲載した。

 では、どのような点が「これ以上ないほどに極められている」のだろうか。記事は一例として、ある日本の公衆トイレでは、入り口に「トイレご利用状況案内」があり、個室の使用中と空きの状況がリアルタイムで知ることができると紹介。しかも、それぞれの個室が和式か洋式かも一目でわかるようになっていて非常に親切だ。

 また、温水洗浄便座には擬音装置やパワー消臭、ビデなどさまざまな機能が付いていて、すべて手もとのボタン1つで操作できるのはもちろん、冬には温かい便座に座ることができ、小さな子どもがいても困らないベビーシートがあるのも感動の体験のようだ。

 記事は続けて、防災対策として作られた「EV椅子」を紹介。既設のエレベーターに設置できる一見普通に見える椅子だが、万が一、エレベーターに閉じ込められた場合に非常用トイレとして利用できるという優れものだ。椅子の下の収納ボックスには、飲料水・非常食・懐中電灯など、非常時に必要な救援物資も収納されており、備えあれば憂いなしとなっている。普段は障がい者やお年寄りが椅子として利用できるように設計されているという。記事は、「日本はトイレ文化をここまで極めたのか」とすっかり感心した様子だ。

 中国のトイレも、顔認証システムを利用してトイレットペーパーをもらえる仕組みを導入するなど先進的になってはいるものの、日本と中国の公衆トイレでは先進的な技術の用途が根本的に違うと言わざるを得ない。そもそも、トイレットペーパーを盗む人がいなければ全く不要な設備だ。
その点、日本のトイレは利用者の立場に立ったサービスを提供していると言えるのではないだろうか。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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