反日感情を持つ人が少なくない中国でも、日本を掛け値なしで褒めることがいくつかある。その1つが「子どもの教育」だ。
子どもたちの自立を促し、甘やかさない日本の教育方針は、素直に素晴らしいと思えるようだ。実践するとなると話は別だが、少なくとも高く評価されているのは間違いないだろう。

 中国メディアの快資訊は5日、「日本の子どもたちはどうして中国の子どもたちよりも強いのか」と題する記事を掲載した。保護者と学校は責任逃れするわけにはいかない、と中国全土の保護者に訴えている。

 記事によると、日本と中国の子どもたちに違いがあるとすれば、「強い体づくり」をしているかどうかだという。そのうえで記事は、日本の幼稚園の様々な写真を掲載。上半身裸で乾布摩擦をしている様子、自分のかばんを持って登園している光景、また園外学習で手をつないで出かけているところなど日本の教育の様子を伝えた。今では裸教育は珍しくなっているが、心身ともに健康な子どもを育てるために、日本では多くの幼稚園・保育園で様々な取り組みが行われているのは事実だ。

 記事は、中国では「望子成竜、望女成鳳」といい、子どもが学業や仕事で成功することを願うが、成功するかどうかはさておき、せめて健康でいて欲しいと思うのではないだろうかと問いかけた。中国では親も学校も責任逃れする傾向があるという。親は子どもを国の宝などと言って苦労させたがらず、過保護にする傾向がある。学校側も親からのクレームを恐れて子どもを疲れさせないようにするのが普通だ。


 幼稚園の頃から健康な体作りを意識し、自立を促す日本の教育とは、根本的に違うと言えるだろう。中国では、子どもはかばんさえ自分で持たずに保護者に持たせるのが普通で、休みの日には塾に行かせるため、家事を手伝うどころか自分のことを自分ですることもない。中国の子どもは「18歳を過ぎても」自分で自分の面倒も見られないと嘆いた。

 日本の教育を称賛しながらも、中国では実践している人は少ないのが現状だが、時には厳しくさえ感じるほど子どもの自立を促す日本の教育方針は、子ども自身のためになっているようだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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