サッカー日本代表はロシアワールドカップ(W杯)で強豪コロンビアに2ー1で勝利した。試合開始早々、香川真司選手が放ったシュートをコロンビアのMFカルロス・サンチェス選手が腕に当て、一発退場となった。
日本代表は数的有利を生かし、格上コロンビアを見事に下した。

 過去、コロンビアではW杯敗退に激怒したファンが自国の代表選手を射殺する痛ましい事件が起きていることから、中国ではカルロス・サンチェス選手の安全について懸念を示す声も存在する。中国メディアの捜狐は、「コロンビアがもし1次ラウンドで敗退するようなことになると、カルロス・サンチェス選手がスケープゴートになってしまい、危険に晒されるかもしれない」と伝えている。

 記事は、日本はW杯の舞台でアジアの国として初めて、南米のチームに勝利を収めたと伝え、コロンビアは初戦を落としたことで1次リーグ突破に黄信号が灯ったと指摘。そして、敗因の1つが試合開始すぐのPKと一発退場であり、これは、1994年に米国で開催されたW杯と、そのあとの悲劇を思い起こさせるものだと論じた。

 94年のW杯でコロンビアは1次リーグで米国と対戦、オウンゴールなどによって米国に敗れ、1次リーグで敗退が決まった。
このオウンゴールを献上したコロンビアのアンドレス・エスコバル選手はコロンビアに帰国後、オウンゴールに怒ったファンによって射殺されてしまうという事件が起きる。

 記事は、コロンビアではサッカー選手の命は常に危険に晒されており、アンドレス・エスコバル選手が殺害された後も、サッカー選手に対する暴力事件や犯罪は後を絶たない状況だと指摘。2004年には元コロンビア代表のアルベイロ・ウスリアガ氏も殺害されていると伝えた。

 また、今大会のコロンビア代表の実力を考えれば、1次リーグ突破はまだまだ可能性があると強調する一方で、「コロンビアがもし1次ラウンドで敗退するようなことになると、カルロス・サンチェス選手がスケープゴートとされ、危険に晒されるかもしれない」と懸念を示した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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