近年、非常に多くの中国人が日本を旅行で訪れているが、そのなかでも京都は人気のある都市となっている。だが、京都を訪れた中国人のなかには、京都の街並みが中国の古い街並みと非常に似ていると感じる人がいるようだ。


 中国メディアの快資訊は9日、日本の古都・京都の街並みは中国を真似して造られたのか疑問を投げかける記事を掲載し、中国人にも人気の観光地となっている京都について紹介している。

 記事はまず、日本の京都には1000年を超える歴史があり、非常に歴史の趣を感じさせる街であるゆえ、中国人観光客に人気がある場所であると紹介。続けて、京都を訪れたことのある中国人なら、京都と中国の西安や洛陽など歴史のある都市の作りが非常に似ていることに気づくはずだと伝え、それゆえ中国ネット上でも「京都は中国の都市を真似して作られた、パクリ都市ではないか」と言われていると紹介している。

 記事が指摘しているとおり、京都は中国の「洛陽」を模している点は少なからず存在する。日本では京都に平安京があった頃、当時の中国王朝の首都だった洛陽にちなんで平安京の東側を「洛陽」と呼ぶようになったとされる。中国人が京都を訪れた時に何か懐かしい気持ちになるのは、こういう経緯があるためだ。

 記事は、中国では一部の歴史ある都市以外では、伝統的な文化が失われ、歴史ある建造物も壊されるケースが目立つと指摘する一方、日本は自分たちの文化を誇りとし、それを大切に受け継いできたがゆえに、京都は今なお風情ある街並みを現代に伝えているのだと強調した。

 日本には中国から伝えられた文化が数多く存在する。だが、自分達の伝統や文化を継承していくという面では、今のところ日本人に軍配が上がることだろう。中国には数千年の歴史があるが、経済発展を優先するなかで文化や伝統が軽視され、歴史的価値のある伝統や文化が失われるケースが増えていると言われる。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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