東南アジア最後のフロンティアと呼ばれるミャンマー。今後、著しい経済成長が期待されていることから、日本企業を始め、世界中から企業の進出が続いているミャンマーの自動車市場はこれまで日本から輸入された日本メーカーの中古車が圧倒的な人気を獲得してきた。


 だが、ミャンマー政府は自動車市場に対する規制を強化しており、2018年からは右ハンドル車の輸入が禁止されてしまい、日本からの中古車輸出が事実上、不可能になってしまった。中国メディアの快資訊は20日、右ハンドル車の輸入が禁止されたミャンマーの自動車市場について紹介する記事を掲載した。

 記事は、ミャンマー政府が打ち出した輸入車に対する規制により、ミャンマーの業者は左ハンドルの車しか輸入することができなくなったと伝え、これまで中古の日本車を扱ってきた業者のなかには規制の影響で廃業するケースも見られると伝え、規制に違反したために法的責任を追及される業者も少なくないと紹介した。

 続けて、ミャンマー政府が中古車の輸入規制を打ち出したのは、中古車の輸入が増えすぎて、同国最大の都市であるヤンゴンで交通渋滞が深刻化しているためだと紹介。ミャンマーが2010年に中古車の輸入を解禁して以降、18年6月までに47万台以上の中古車が輸入され、うち、33万台がヤンゴンで販売されたと伝えた。

 一方で記事は、これまでミャンマーの自動車市場で圧倒的な人気を獲得していた日本の中古車は右ハンドルであるため、輸入が事実上不可能になったと紹介。ミャンマーでは日本車は品質が高く、たとえ、中古であっても新車のようにきれいで長く乗れるという理由から人気だったと伝える一方で、輸入規制によって「日本の中古車はもう人気が低迷する」という見方や、「ミャンマー人は日本車に憧れを抱いており、輸入制限によって中古の日本車に対する人気はさらに高まる」といった見方の両方が存在すると紹介した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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