それに対して、中国の街中では数メートルおきにごみ箱があり、マンションのごみ捨て場も定期的に回収しているとはいえ、ごみ出しの規定の時間があるわけではないので、常にごみがある状態だ。そして、日本と大きく違うのは、他人の出したごみを持ち帰る人が多いことだろう。壊れた電気製品などを捨てると、いつの間にか誰かが持ち去っている。ある意味、無駄のない究極のエコといえるかもしれない。
なぜ、日本ではごみを拾う人がほとんどいないのだろうか。中国メディアの快資訊は23日、その理由について分析する記事を掲載した。主な理由は、法律で罰せられるからだとしている。
記事はまず、日本のごみの分別について、「完ぺきな制度だ」と紹介。ルールを守らないと罰金が科され、隣人からも嫌われてしまうため、皆ルールを守っているとした。古紙やアルミなどは売却できるため、ごみ拾いをする人にとってはごみ置き場から持ち去ればお金になるので魅力的だが、日本では、ごみは処分される前は個人の持ち物であるため勝手に持ち去ることはできないと紹介。ごみの収集は、決められた清掃員が収集すると日本の仕組みを紹介した。
リサイクルできるごみは、市町村の財源になっているものがあるため、各市町村は勝手な持ち去りを禁止している。記事はこのことを言っているのだろう。
日本では、資源ごみの持ち去りに関して、廃品回収業者などとの間にトラブルが発生してきた。しかし、中国では、ペットボトルや段ボールなど販売できる資源ごみが捨てられると、すぐに近所の人やゴミ拾いで生計を立てている人などによって回収される。手直しして使えそうな家具や家電なども瞬く間に消え去ることが多い。捨てる側としては便利だが、やはり日本のようなシステムの方が、秩序や清潔さを保つという面では優れているのではないだろうか。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
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