伝統的な日本人の朝食というと、ご飯に納豆、魚、味噌汁などの和食をイメージするが、現在では家庭によって和食のほか、パンやシリアルなど洋食の人も少なくない。国によっても朝食のスタイルは異なっており、中国人が日本に旅行に来ると「なぜ朝食屋がないのか」と不思議に思うようだ。


 中国では、通勤や通学途中で朝食を外で済ませる人が多く、朝から屋台や個人店が路上に多く出ており、その種類も麺やおかゆ、マントウ、豆乳、揚げパンなどバラエティに富んでいる。中国メディアの快資訊は23日、どうして日本の街には朝食屋が少ないのか、その理由について分析する記事を掲載した。

 記事はまず、中国の朝食事情について紹介。夕食は抜いても朝食は必ず取ると、中国人にとって朝食がいかに重要かを記事は力説。そのために街中に朝食を提供する店が多く出ていて、出勤途中に食べる人や、会社に着いてから食べる人もいると紹介した。

 そのため、日本旅行に来た中国人は朝食屋が見つからず、しぶしぶホテルで済ませているという。日本らしい朝食屋を探すのを楽しみにしてきた人もいるのかもしれない。外食で朝食を提供する店があまりないため、日本人は朝食を取らないのかと思う人もいるようだ。

 記事はその理由を、日本人は「家で朝食を取る習慣があるからだ」と分析。実際に家で朝食を食べられない人もいるものの、「自動販売機で済ませられる」と紹介した。日本に自販機が多いのは、見知らぬ人とは話したがらないためで、朝食も済ませることができるが、味気のない生活なのではないかと意見を述べた。しかし、日本では外で食べるにしても自動販売機ではなく、ファストフード店やファミレス、コンビニなどが一般的だろう。


 中国人と比べると、日本では朝食を外食ではなく家で食べる家庭が多いのは事実だ。記事は、中国人は朝食を重視していると主張しているが、それなら日本のように家で食べたほうが、健康的な食事を落ち着いて取ることができるのではないだろうか。とはいえ、日本では成人の男女ともに1割以上の人が朝食を欠食しているとも言われており、1日の活力を付けるためにも、朝食を見直していきたいものだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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