日本人は海外での評判が高いようだ。米ギャラップ社が2018年2月に実施した世論調査によると、米国人の日本人に対する好感度は過去最高となる87%に達したという。
一方、中国人に対する好感度は53%だった。中国メディアの快資訊は6月30日、どうして日本人は外国人に良い印象を持たれているのかについて分析する記事を掲載した。

 記事は、中国のネット上でも「日本人は良い人びとだ」という具体的なエピソードが多くみられ、称賛の声が出ていることを紹介した。道に迷っている外国人を日本人が目的地まで連れて行ってあげたといった類の話はよくあるケースだ。困っている時に親切にされれば、好感度が上がるのも当然のことだろう。

 しかし記事は、日本人が外国人に良い印象を持たれている理由について日本人自身が分析していると紹介。ネット上で、ある日本人は「礼儀正しくて他人を尊重するからだ」と述べたという。そのうえで記事は、日本では礼儀が人として最低限のルールとして幼い時から教えられていると指摘。嫌いな人に対しても礼儀は守り、他人と接するときには自分の言動にとても注意深いため、外国人には「善良な国民」と映るのだろうと意見を述べた。

 さらに別の側面として、日本人の「白人崇拝の心理もある」と分析。そのため西洋人には特に親切で、西洋人からの好感度が高くなっているという。だが、日本人は確かに礼儀正しいものの、それが本心かどうかは別だと指摘するなど、日本人の礼儀正しさは認めつつも、手放しでは称賛できない心情を見せている。


 とはいえ、マナーは良いに越したことはないだろう。米国の中国に対する好感度53%というのは、天安門事件が起きた1989年(34%)以降、初の5割超えだったという。中国でも最近では若い世代を中心にマナー向上に対する意識が高くなっている。それゆえ努力すれば、海外における好感度はさらに上がるに違いない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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