中国人からは、よく「別荘のようだ」と言われる日本の住宅。その多くは庭と車庫がある木造の戸建てだ。
そのため、コンクリート造りの中国の建物と違い、木のぬくもりと香りが心地よく、夏は涼しく冬は暖かで、木材が湿度調整もしてくれるなどの良さがある。中国メディアの快資訊は2日、日本の住宅の床材に関する記事を掲載し、日本ではなぜフローリングが多いのか分析している。

 床材の種類には、フローリングや石、タイルなどがあるが、日本の住宅で多く取り入れられているのは、フローリングの床である。中国では一般にタイルが多いため不思議に感じるようだ。記事によると、タイル材にも利点があり、中国ではタイルの方がコストは安く、見た目も良く維持管理も簡単だという。掃除はモップ掛けだけで済み、フローリングより便利であり、「価格と利便性」からタイルが選ばれていると言って良いだろう。

 また、「気候の違い」も関係があると記事は分析。1年を通じて温暖な気候の日本では、四季のはっきりした中国よりも木材の価格が安いからだとしているが、日本の木材自給率は意外にも3割程度と高くない。しかし、高温多湿な日本の気候に、通気性があり湿度調整のしてくれる木材が合っているとは言えるだろう。また、床にじかに座ったり床に布団を敷いて寝たりする日本人の生活には、フローリングのほうが合っていると記事は主張しているが、これも布団を敷くなら畳のほうが合っており、フローリング床ならベッドを使う人のほうが多いのではないだろうか。

 記事の指摘は少々的外れではあるが、中国と比べ日本の住宅に木材が多く使われているのは事実だ。日本における木材住宅の歴史は長く、職人や技術も中国と比べると豊富で、一般化しているぶん中国よりも価格が抑えられているという側面もあるだろう。
タイルにも利点はあるものの、フローリングのおかげで多くの日本人の生活は心地よくなっていると言えるだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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