中国と日本の学校事情で異なる点はいくつかあるが、特に大きな違いと言えるのが子どもたちの通学事情だ。中国メディアの快資訊はこのほど、日本の通学風景について「なぜ子どもだけで登下校が可能なのか」と驚きとともに伝える記事を掲載した。


 中国では安全面の問題から小学生は家族が学校まで送り迎えするのが当たり前となっている。また給食制度がない学校が多いため、子どもたちは午前の授業を終えると一旦帰宅し、昼食と休憩を取って再び登校する。こうして日に4回もの送迎が必要となるため、低学年の子どもを持つ保護者にとっては送迎が一番の悩みとなる。

 しかし、日本の小学校は入学してすぐに自分で登校するのが一般的で、親が送迎で悩む必要がないことに驚きを見せた。また、特殊な例として過疎地に住む1人の小学生のために送迎の車が手配されている事例もあることを紹介する一方、この生徒は毎朝自宅付近の集合場所で乗車し、学校近くのバス停で下車して歩いて登校すると紹介。利便性のためだけではなく、子どもが独立心を培うための教育課程の一部とされていると指摘した。

 海岸の都市部に人口が密集している中国では、教育の面でも内陸の農村との格差が存在している。しかし、日本では「通学を子どもの教育の一環として捉えている」ことが中国とは大きく異なっていて、たとえ人口の少ない地域であっても同じであることを紹介した。

 また、日本独自の「通学路」やボランティアによる「児童の見守り」、子どもたちによる「登校班」などの取り決めがあり、これらも「子どもたちの自立を促すと同時に、子どもたちは周囲に気遣われ、また、年下の子を気遣うことを学ぶ」と分析した。国によって制度が異なるため、中国人からすると日本の通学風景は信じがたく映るようだが、教育の一環という説明によって気付かされる点もあったようだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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