日本には茶道や着物といった多くの伝統文化に加え、アニメや漫画をはじめとする現代的なポップカルチャーもあり、こうしたコンテンツを通じて日本らしさを世界に発信している。中国メディアの快資訊は4日、日本はどのように文化を世界に発信しようとしているのかと題する記事を掲載した。


 日本文化といってもその内容は幅広い。記事は、日本発祥の文化が中国で「日系」、「日式」、「日風」などと呼ばれ、日本らしさが人気になっていると紹介。若者を中心に、飲食や服装、動画投稿、コンビニ、シンプルなインテリアなどが、どんどん日本寄りになってきているという。

 また、多くの新しい単語も日本から入ってきているという。SNSの影響で、萌え、仏系などの単語が若者に浸透していると記事は紹介。かつて唐の時代には、日本は中国から漢字を学んだが、近代では日本からどんどん逆輸入されていると言えるだろう。1884年に出版された「漢語外来詞詞典」の統計によると、日本を由来とする単語が887もあり、日常に使う単語のほか、哲学に関するもの、法律や経済の類なども多いという。今では日本から逆輸入した言葉を使わなければ生活できないほどになっている。

 ほかに中国に入ってきた日本の文化にはどんなものがあるだろうか。記事は年代別に分析。1970年代生まれの世代には、山口百恵や高倉健をはじめとした俳優、ホンダやスズキのバイク、時計のブランド・カシオが人気になったと紹介。1980年代生まれではアニメの鉄腕アトム、一休さん、ゴジラ、酒井法子、ドラマ・東京ラブストーリーが大きな影響を与えたという。
1990年代生まれの子どもは美少女・美少年のアニメを見て成長し、2000年代生まれでは、東京女子図鑑の影響で、中国版「女子図鑑」が次々出版されたとしている。

 では、中国人の生活にはこのまま「日系」が浸透していくのだろうか。記事は、文化というものは影響を受けあうものだが時間とともに自分らしく変わっていくものだと主張。今は日系を取り入れているところだが、そのうち中国らしさを加えて変えていかなければならないと論じた。やはり、古代文明を持つ中国としては、日本の文化に侵食されるのは抵抗があるようだ。この先、「中華系」や「唐風」が流行するのか、期待したいところだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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