日本は歴史上、中国の歴代王朝から多くのことを学んできたと言える。遣唐使や遣隋使を派遣し、当時の王朝の進んだ文化を積極的に導入してきた経緯があり、現代の日本においても中国発祥の文化が数多く残っている。


 しかし、日本は中国の文化だからといって、何でも無条件に学び、導入してきたわけではない。中国メディアの快資訊はこのほど、「中国から積極的に学んできた日本だが、決して導入しようとしなかった制度が3つある」と論じる記事を掲載した。

 記事は、唐王朝から宋王朝の時代にかけて、日本は当時の中国を敬い、積極的に文化を学んできたとし、その意味で、中国は日本文化の母と言えると主張。多くの事物を中国から学び取った日本だが、「決して学ぼうとしなかった制度も存在する」とし、それは「科挙制度」、「宦官」、そして、「諸子均分制」だと指摘した。

 科挙制度とは中国の歴代王朝で行われた官僚登用試験で、非常に難易度の高い試験としても知られている。官僚になることができれば一生安泰出会ったため、多くの人が官僚になるために科挙に挑んだとされる。だが、その制度の弊害としては「読書や勉学のみが尊い」という風潮が広まり、そのほかのことが軽視される傾向が生まれたことだと言われている。

 また宦官は去勢した官吏を指す言葉だが、中国の歴史のなかで宦官が国の衰退や滅亡を招いた事例は少なからず存在する。そのほか、諸子均分制は中国の相続方法であり、その言葉のとおり一家の財産はすべての子に均等に分配する制度だ。日本の場合は長子相続が採用されてきた経緯がある。記事は「これら3つの制度は中国の発展を束縛してきた悪習」との見方を示し、日本は中国の制度を「取捨選択」のうえで取り入れてきたことがわかると伝えている。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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