日本の夏は、お祭りや花火大会などのイベントが目白押しだが、こうしたイベントでは浴衣を着て参加する人が多い。普段はあまり着る機会のない浴衣を気軽に着ることのできる良い機会になっていると言えるだろう。
中国メディアの快資訊は10日、節目ごとに着物を着る日本人から、なぜ中国人は学ばないのかとする記事を掲載した。

 記事はまず、中国人にとって日本は人気の観光地であると紹介。タイも毎年人気の旅行先ではあるが、7月に発生した「プーケット事件」を境に減っているという。これは、中国人の大勢乗った船が、シュノーケリングの名所として知られる離島からプーケットへ戻る途中、高波に見舞われ転覆し、多数の死者を出した事故で、このために中国人の足が遠のいているという。

 その意味でも、今夏の日本は例年より多くの中国人が訪日するかもしれない。日本の夏は中国人に人気のイベントが多く、学校も休みなので子ども連れや若者に人気のようだ。ある中国人女性も日本旅行で夏祭りを楽しんだが、その後にネット上でコメントを出したところ炎上してしまったそうだ。

 日本では多くの人が浴衣で祭りに参加しているのを見て、「伝統文化を継承している」と感心した女性は、「どうして中国は日本から学ばないのか」とネット上で疑問を呈したところ、炎上してしまったという。しかし、間違ったことを言っているとは思っていないようだ。その女性は、漢服で中国の街へと繰り出してみたところ、異様なものを見るような目で見られたと日本との違いを指摘し、中国の伝統文化なのにどうして変な目で見られなければならないのかと不満を表している。 

 漢服は、中国で圧倒的大多数を占める漢民族の伝統的な民族衣装であることには違いないだろう。しかし、中国では漢服を着る習慣はほぼなく、ほかの伝統文化も見られなくなっていることがたびたび問題視されている。
着物は日本を代表する文化の1つとなっており、伝統文化がしっかりと継承されている日本のことを女性が羨ましく感じたのも不思議ではないだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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