中国メディア・東方網は18日、「日本人は高齢者への思いやりがないのだろうか」とする記事を掲載した。

 記事は「日本人に対してどんな印象を持っているか。
歴史は置いておいて、彼らの全体的な印象はまじめで、非常に礼儀を重んじる民族というものだ。しかし、そんな日本人にも道徳的な欠点が垣間見られる。その1つが、お年寄りに席を譲らないことだ。日本に行って路線バスや電車に乗った時、席を譲らないことに気づくはずである」とした。

 そのうえで、日本人がお年寄りに席を譲ろうとしない背景には2つのポイントがあると指摘。まずは、高齢化社会が進んだことでお年寄りがごく普通の存在になったせいもあるのか、若い人たちを中心にお年寄りを大切にするという精神が薄れつつあるという点を挙げた。これは「そもそも譲る気がない人」の場合だが、なかなか鋭い指摘と言えるかもしれない。

 もう1つは、席を譲る気はあるのだがあからさまな「譲る」という行為を嫌うケースだ。「席を譲りたい人は、直接立ち上がる。そして『次でおりますので』と言ったり、そのまま別の車両に移動したりする。これは、相手に自分が『席を譲った』ということを察知されたくないからだ」としている。

 記事は、中国人を含む外国人が実にまどろっこしいと感じるであろうその心理について「主にお年寄りの『羞恥心』に配慮したものなのだ。
彼らにとって席を譲られるというのは、年老いたことを象徴する出来事なのだ。特に日本は長寿の国であり、『自分はまだ年寄りではない』と考えている高齢者が多いようだ」と解説、分析している。

 そして、「これで、日本でお年寄りに席を譲らない理由が分かっただろうか。最初は理解できないと思うかもしれないが、そこには文化の違いがある。われわれはその考え方を理解し、尊重すればいいのである」と結んでいる。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)


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