中国人が口癖のように使う挨拶のなかには「吃飯了没有」というものがある。直訳すれば「ご飯を食べましたか」という意味で、暗に「お腹は空いていないか」と尋ねるものだ。これは相手を気遣う意味を含み、日常的に使われる挨拶であり、日本人が挨拶の際にお辞儀をするように、中国人の間での習慣となっているものだ。
この言葉は中国人にとっては挨拶の常套句なので、ご飯を食べたか食べてないかどちらを答えても問題はない。しかし、記事は「この挨拶に慣れていない日本人にとっては、最も返答に困る挨拶となっている」と指摘。さらに、ある日本人の経験に触れ、以前空港に迎えに来てくれた中国人からこの挨拶をされ、「食べていない」と答えたところ、空腹と思われ付近のホテルに連れて行かれ、ご飯をもてなされたという。
状況からすると、この際は長旅を配慮し、「お腹が空いていないか」を尋ねられたようだが、日本人にとっては本当に食事を済ませたかを尋ねているのか、それとも挨拶の決まり文句なのかを見極めるのは難しい。それゆえ、ご飯を食べ終わった直後でも出会った友人に「お腹は空いていないか」と挨拶し合う中国人をみると、日本人は困惑してしまうようだと紹介した。
確かに「ご飯を食べましたか」という挨拶は日本人にとっては返答に困るケースがあるだろう。だが、逆に日本にも中国人を戸惑わせる習慣はあるもので、互いに文化や習慣を理解して尊重することが大切と言えるだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
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