2013年に高速鉄道建設計画を中止したベトナム。ハノイとホーチミンの間のベトナム南北を縦貫する全長1570キロメートルの高速鉄道計画は、ベトナム政府が日本の新幹線方式を採用するとして、日本も2010年から計画を進めていたが、結局既存鉄道を再整備することになった。
しかし、中国メディアの快資訊は27日、ベトナムは再び日本と手を結び新幹線を採用したいようだとするとする記事を掲載した。

 記事はまず、ベトナムが日本の案を一度は採用しながら中止したのはコストが問題だったからだと紹介。当時のベトナムのGDP約1年分に相当する建設コストのため、あきらめざるを得なかったとしている。事実ベトナムは債務が多く、鉄道は後回しとなり、その結果事故が多発し、バスなどよりも高い運賃の電車は、旅行客にも利用されないという悪循環になっているようだ。

 では、ベトナムは今後どうするつもりなのだろうか。記事は、やはり、ハノイーホーチミン間は南北の大動脈であり、高速鉄道を通す必要があると分析。今の最有力候補は日本で、ベトナムは一度あきらめた日本の案をやはり採用したいようだとしている。日本としても、2010年にチャンスを失ったものの、まだあきらめていなかったと伝えている。

 しかし記事は、中国の高速鉄道も非常な勢いで進歩しており、建設コストの安さでは優位性があると主張。「日本だけが唯一の選択肢ではない」と、中国にも受注チャンスがあると論じた。ベトナムにとっては難しい選択を迫られていると言えるだろうが、最終的に日本の新幹線が選ばれるのかどうか、注目されるところである。(編集担当:村山健二)(写真は、ベトナムのハノイ。
提供:123RF)


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