寿司はますます世界で人気を集めている。記事は、世界で人気の中華料理にさえ迫る勢いであるとその人気のほどを伝えた。店舗数の増加率という点では中華料理店のそれをはるかにしのいでいるという。もっとも、海外では寿司というと主に巻物が多く、使われるネタも日本とは違うこともあるが、世界中で受け入れられているのは間違いないようだ。
しかし記事は、そんな寿司の世界に女性の板前が非常に少ないことを問題視している。伝統的に、寿司職人には安定した味覚が必要で、生理周期のある女性にはできないと言われてきた。さらに、女性の手が温かいこと、化粧品を使うと香りなどが移ること、さらには結婚や妊娠、育児で休職すると感覚が鈍るといった理由で「日本社会が受け付けてこなかった」と指摘している。しかし、筆者としては、どの理由にも納得がいかないという。
確かに、日本では女性の進出が難しい分野が少なくない。最近でも京都府舞鶴市で開かれていた大相撲の春巡業で、土俵上でのあいさつ中に倒れた市長を救命していた複数の女性に対し、土俵から降りるよう場内アナウンスがあったことが問題となったばかりだ。これに対しては国内でも、いまなお根強い女性差別があるとの批判の声が上がった。
しかし、最近では女性の握る寿司店がミシュランガイドに掲載されたほか、2010年には女性の板前を売りにした「なでしこ寿司」がオープンするなど寿司の世界にも女性が進出するようになっている。女性だからこその気配りやサービスなどもあるだろう。寿司職人をはじめ、今後は各界における女性の活躍が見られるようになるかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
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