世界でもっとも影響力のある言語と言ったら何だろうか。公用語としては英語に間違いないだろうが、母国語とする人の多さとしては圧倒的に中国語に軍配が上がる。
とはいえ、日本語も母語話者数1億3000万人で世界ランキング9位であり、先進国であることからしても影響力の十分にある言語と言えるだろう。

 しかし、日本語は国際連合の定める公用語に入っていない。国連の公用語は中国語、英語、フランス語、ロシア語、スペイン語にアラビア語が加わった6カ国語となっている。中国メディアの快資訊は9日、国連の公用語に日本語が含まれていないのは「資格がない」からだとする記事を掲載した。

 国連の場で、中国は母国語で発言することができるが、日本の代表者にはそれができない。記事は、そのため日本には異議を唱える人がいると主張している。英語が国連の公用語になっているのは理解できるが、中国語については受け入れられないのだという。中国語は世界的に使用されている言語ではなく、他国ではほとんど通じないためで、中国語が公用語になるならもちろん日本語も良いはずだと主張している人がいると説明した。

 本当にこのような主張をする人がいるのかどうかは不明だが、記事は日本を「恥知らず」と厳しく非難している。国連の常任理事国は第2次世界大戦時の連合国が元になって作られたものだからだ。そのため、立場上日本は国連に入ることができただけでもラッキーであり、それ以上は望めないはずである、と日本と中国の立場の違いを強調した。

 記事の中国人筆者は、中国が常任理事国であることを誇りにしており、日本の「常任理事国になりたいという野望」に警戒感を抱いているようだ。
中国はこれまでにも、日本が提唱する国際連合安全保障理事会改革に対して非常に敏感な態度を見せており、日本の影響力拡大を懸念しているのが伺える。公用語がどうのというより、中国がそれだけ日本の影響力を認めて警戒しているというのは確かなようだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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