美しくて繊細な和食は、世界中の人に愛されている。2013年にユネスコ無形文化遺産に登録されていることからもそれが分かるが、世界的な地位では中国料理よりも高いほどだという。
中国メディアの快資訊は16日、「なぜ中国料理の地位は日本料理にかなわないのか」と題する記事を掲載した。

 実際のところ、中国料理は世界的に非常に有名だ。先日も、英国のウィリアム王子が日本関連のイベントで、「日本料理」を「中国料理」と言い間違えてしまうという珍事があったが、それだけ英国でも中国料理が普及しているということだろう。華僑や華人は世界中で暮らしていて、中華街や中華料理店は世界各地にある。

 では、なぜ国際的には「日本料理は中国料理より地位が高い」と感じるのだろうか。記事の中国人筆者は、最も大きな理由は「見た目」の問題にあると推測している。和食は美しさに定評がある。多くの小鉢に少しずつ盛り付けられたおかずは、芸術品のように美しく、世界中の人々に「精緻」と称賛されている。中国料理の多くは豪快に大皿に載せられるものだが、筆者も和食の美しさにはかなわないとしている。

 さらに記事は、「衛生問題」も指摘。これは中国人自身も認めるところであり、衛生面では信用が置けないというのが共通の認識となっている。一方の日本料理は、食材の新鮮さ、安全面で安心感があるようだ。
記事は最後に、日本料理は中国料理よりも海外進出が早かったことも関係していると主張している。

 何千年もの歴史を誇る中国料理が、日本よりも世界進出が遅かったというのは疑問ではあるが、見た目の美しさと衛生問題で言えば、日本料理に軍配が上がるのは当然のことである。海外における日本料理のイメージは、ファストフード的なイメージの強い中国料理とは異なり、高級料理になっているようだ。

 しかし中国料理そのものは非常に完成された料理であり、そのメニューも豊富で地域ごとに異なる味を楽しむことができる。日本でも庶民的な中華料理店以外に、高級路線の中国料理店も多く、少なくとも日本では中国料理は相応の地位にあると言えるのではないだろうか。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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