中国メディアの快資訊は15日、中国の伝統的な衣装「漢服」と日本の伝統的な衣装「和服」を比較して、「なぜ中国の漢服は日本の和服のように日常で着られないのか」と問いかける記事を掲載した。
漢服とは日本人がよく知るチャイナドレスとは別ものであり、漢民族の伝統衣装を指す。記事は、漢服について「今や時代劇のなかでしか見る機会はない」と主張し、「中国人女性が好んで漢服を着ることはない」と主張。そして、中国で漢服が普及していない理由として、漢服は伝統衣装でありながらも製造技術は廃れてしまっていて、その技術や手法を再度復興させるには時間と資産の投資が必要であることを挙げた。また、現在販売されている漢服は質と価格があまりにお粗末であるとし、数千円で購入できる漢服の質では「誰も着て街中を歩こうとは思わないのは当たり前のことだ」と嘆いた。
一方、日本は和服を自国や外国で巧みにプロモーションし、ブランド化することに成功していると指摘した。たとえば「多彩な着物の素材や絵柄といった特色と、それぞれが持つ意味合いについて、着物を販売するだけではなく、着付け教室などで教えていくことで文化を継承している」と紹介し、こうした取り組みは中国が漢服を復活させるうえで大いに参考になると強調した。
近年、中国では一部の女子大学生の間で、祭日に漢服を着て街中で過ごす事がブームとなった。これは漢服文化の復興の兆しと言えるが、これに賛同する声もあれば、鼻で笑っている人もいる。しかし、若い世代から発信され、後に世界のトレンドとなるものもあるため、こうした動きが漢服の復興につながる可能性はありそうだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
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