記事の中国人筆者は90日間の研修に参加したそうで、日本の病院に足を踏み入れた瞬間から中国との違いを実感し、日本の病院は「明るくきれいで静かだった」と振り返っている。さらに、日本の大病院では小さな病院で紹介状をもらってから予約する場合が多く、中国のように大病院は順番待ちの患者でいっぱいにはならないと指摘した。また、PHSによる外来患者呼び出しシステムを採用している病院もあり、中国の病院のように電子画面に患者の名前を表示したり、大音量で呼び出したりすることによるプライバシー侵害や騒音問題も軽減されていたと感心した様子だ。
さらに、医師たちの基礎知識が豊富で優秀であること、医師同士のコミュニケーションも綿密であることにも感心している。その病院では、決まった曜日にカンファレンスが行われており、医師同士で互いに報告しあうが、手術前にあらかじめ患者のCTから異変を発見し、関係するすべての科で情報を共有し、ともに対策を考えておくといった周到ぶりは中国では見られないと伝えている。
さらに、手術に対する意識の差もあるとしている。日本ではどんなに経験のある医師でもまじめな態度で手術に臨み、ルールを厳しく守ると紹介。手術前には、ドラマで見るのと同じで、患者名と手術内容、執刀医名、所要時間、予想される失血量などを「宣言」するが、演技のようにわざとらしいこの習慣のおかげで、場の空気が変わり真剣に臨むことができると観察を伝えている。また、腫瘍を5センチ切る場合、すべての医師が定規で5センチはかることに驚き、経験や勘に頼るのではなく規範化されていて真剣な態度が感じられたとも紹介している。
日本の病院には、患者が安心して命を預けられるようなまじめな仕事態度が見られると言えるだろう。中国では質の高い医療を受けるにはコネを使って良い医師を探し、設備の良い病院を探し、大金を払い、順番を待たなくてはいけないなど大変な苦労があることを考えると、日本の医療は責任感ある医療スタッフのおかげで安心して治療を受けられるのではないだろうか。
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