日本で使用されている漢字は中国から伝わったものだ。中国では簡体字を使用しているため、全く同じ漢字ではない場合が多いのだが、それでも日本人は中国で使われている漢字を見るだけでおおよその意味合いを推測することも可能だ。


 日本を訪れる中国人が増加しているが、日本語がわからない中国人にとっては、日本の街中にはたくさんの漢字があふれていて「安心感」を抱くようだ。中国メディアの一点資訊は1日、「日本人とは漢字を通じて交流できる」という題で記事を掲載し、日本では言葉は通じないが、漢字を書いて意思の疎通ができるため非常に便利であると伝えている。

 漢や唐の時代の中国は世界最先端の文明を誇っていたと言える。それゆえ、日本や朝鮮半島、ベトナムなどアジア諸国に大きな影響を与え、漢字文化圏が構築された。しかし、時代とともに漢字を廃止する国が増え、現在では漢字が広く使われているのは中華圏を除くと日本だけになった。

 記事は、日本だけが時代が変わっても漢字を使用しているため、中国人が日本を訪れても日本語表記を見れば大まかな意味を理解することができると紹介。また、近年では多くの中国人が日本を訪れているため、観光地では中国語も表記されていて、非常に便利であると伝えている。

 日本を訪れても言葉が通じなければ不安に感じることもあるだろう。しかし、同じ漢字を使用している文化を持っている日本人と中国人は漢字を書くことによってある程度の意思を相手に伝えることができる。だが注意も必要なのも事実で、同じ漢字でも日中で意味が異なるものもある体。例えば「走」という漢字は日本では「はしる」ことを指すが、中国語では「あるく」ことを指す。こうした例外を除けば中国人と交流することができるので、筆談で交流してみるのも一興だ。
(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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