住んでいる国や地域が異なれば人々の習慣やニーズも異なってくるものだ。当然、家の設計や間取りも国によって大きく異なっている。
中国メディアの快資訊は3日、日本と中国の住宅設計の違いについて紹介する記事を掲載し、中国人の家屋にはトイレが複数あることに「日本人の設計士は困惑する」と伝えている。

 家の設計は住む人が快適に生活していくうえで非常に重要だ。また、家にとって重要な設備として「バスやトイレ」など水周り設備を挙げることができる。朝の出勤や登校前の時間帯は家族全員がトイレや洗面所を使用するため混み合うのが一般的で、これはどこの国でも同じことだ。

 記事は、中国の一般的な住宅の水周りはトイレと洗面台、シャワーが1つの空間にまとめられていることが多いと紹介。こうした設計の場合、シャワーを使用していると、当然ほかの家族はトイレや洗面台を使用することができず、トイレを使用している時は洗面台やシャワーを使うことができないという問題点がある。

 だが、中国のマンションなどではトイレと洗面台、シャワーを独立して設置する設計は一般的ではなく、多くの家庭でトイレやシャワーを2カ所、3カ所も設置している。一方、日本の住宅の場合、トイレと洗面台、風呂はそれぞれ独立して設けられているゆえ、トイレを使用中でも別の人が洗顔をすることができるため、中国の家庭の設計を見ると「日本人の設計士は困惑を隠せない」と伝えた。

 日本と中国の住宅設計には大きな違いがあるものの、どこに住んでいようと快適な空間で生活したいと願うのは同じであろう。水回りを家の中に何箇所も設置するのは非効率なのに、なぜ中国ではシャワーとトイレ、洗面台を独立させるデザインが普及しないのだろうか。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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