記事はまず中国武術について、競技化の傾向が強くなっており「より高く、より強く、より難しい」方向に進んでいると紹介。武術の型ではさらに新しさと美しさが加わり、「散打」ではより実践性が求められ、よりスピーディーに相手を制圧することが要求されるとした。
また、中国武術はここ数年、無形文化遺産への登録や補助金といった助成が盛んに行われるようになったものの、それまでは長きに渡り「自力更生」に頼らざるを得ず、市場化、商業化が進まなかったと指摘。今もなお発展には時間がかかる状況だと指摘している。
一方で、日本の武術については、戦後の米国占領下において多くの格闘技や武術が統治の不安を招くとして禁止されるなか、危機意識を覚えた武術関係者が改革を進め、より攻撃性や破壊性を排して礼儀、人間性、平和を強調する防御性を前面に打ち出したと紹介。政治的なニーズに迎合したことで政府や社会から広く認められ、以後家庭や学校の教育を補うものとして武術が浸透していき、平和な時代において大衆化、市場化、商業化が進んだとした。
記事はさらに、型と実技における日中両国の違いについて具体的に言及。中国武術の型は高度な回転を伴う着地など、素人がやればかかとや膝を簡単に傷めるような技が次々繰り出されるのに対し、日本の空手の型は地に足をつけた動きが基本で、総じて安全で身につけやすい技術で構成されているとした。
また、実技については、中国の散打が実際に相手を倒すまで攻撃を続ける実用的なものであるのに対して、空手の協議は打撃を相手の体から一寸ほどで止めて引っ込める「寸止め」が基本であることを紹介している。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
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