中国人が毎日通う地元の市場に行けば、中国にはいかに多くの食材があるかを実感できるだろう。中国メディアの今日頭条は16日、「日本人の大好きな食べ物のなかには、食の大国に暮らす中国人でも口にするのをためらうものがある」と紹介する記事を掲載した。


 中国で様々な物が食材になっているとはいえ、日中では食習慣が大きく異なる。中国には生食の習慣がなく、基本的に加熱調理をしたものを口にするのが一般的だ。また、東洋医学の考え方から体を冷やすことを避け、冷たいものを嫌うので、日本では冬でも冷たい水が出されることに衝撃を受ける中国人は少なくない。

 こうした文化や習慣の違いがあるゆえに、日本人の多くが好んで食べる物でも、「中国人にとっては口にすることに抵抗を感じる物がある」と紹介している。それは、「生タコ、納豆、卵掛けご飯、お茶漬け、刺身」だと指摘した。

 やはり、生食の習慣のない中国人にとっては味よりも、「生の状態で口にすることへの抵抗」が強いようで、タコを生で食べるのは大きな抵抗があるという。しかし中国では最近、刺身を含め日本料理が人気となっており、「日本では衛生管理が徹底された新鮮なものしか生で食べない」ことが知られるようになって、刺身を美味しいと感じる中国人もわずかながら増えている。

 また「お茶漬け」については、米を主食として食べ、お茶を飲む習慣のある中国人が抵抗を感じることを不思議に思うかもしれない。しかし、逆に「この食べ合わせになじみがない」ので抵抗を感じるようだ。また、中国では「お粥も日常的に食べられている」という背景がある。それゆえ、ご飯にお茶を掛けただけという点が引っ掛かり、あえて食べるものではないと感じるようだ。また卵かけご飯については、やはり卵を生で食べるのが気持ち悪いと感じられるらしい。
そして「納豆」は、発酵食品なのでその臭いと粘りに抵抗を感じるのは容易に理解できるだろう。

 中国人ネットユーザーからは、「刺身は美味しい」という声もあれば、「納豆とは何」という声もあった。納豆を日本の健康食品として知る中国人もいるが、スーパーなどでは売られていないので、まだ見たこともないという中国人は決して少なくないはずだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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