これまで好調だった中国の自動車市場だが、中国経済の落ち込みを受けて最近は低迷しているようだ。中国汽車工業協会が11日に発表したところによると、2月の自動車の生産台数は前月比40.4%減、前年同月比17.4%減となり、販売は前月比39.7%減、前年同月比17.4%減となった。


 中国メディアの今日頭条は11日、日系メーカーと合弁している広州汽車について、「完全に日系メーカー頼み」になっているとする記事を掲載した。広州汽車の自主ブランドに関しては、販売台数がなんと40%も減少しているという。

 中国では、外国の自動車メーカーは中国メーカーと合弁という形式を取らなければ中国に進出できず、広州汽車は現在、ホンダやトヨタ、日野自動車などと合併企業を設立している。記事によると、今年に入ってからの日系の広州汽車の成績はなかなか良いそうだ。

 特に広州汽車トヨタの勢いが目立っており、今年に入ってからは生産台数・販売台数ともに昨年より大幅に増加。この2カ月で生産台数が前年同期比38.55%増、販売台数は56.77%増となったという。広州汽車ホンダも、2月の販売台数は前年同期比6.4%増と確実に増加している。

 一方、広州汽車の自主ブランドに関しては、「ひどい有様」だと指摘。この2カ月の販売台数は前年同期比で43%減だったという。日系メーカーは好調なのに、自主ブランドはなぜここまで落ち込んだのだろうか。記事は、中国国内の市場が低迷しているうえに、SUV車の人気が大幅に下がり、広州汽車の自主ブランドはセダンタイプでは大きな進展がなかったためだと分析している。

 記事によると、中国の自動車市場が冷え込んでいるなかで、広州汽車は今年もかなり強気な高い目標を設定しているが、その目標達成は「日本メーカー頼み」になりそうだとしている。
こうした点からも、中国市場における日系車の好調ぶりが伝わってくる。中国経済が落ち込む中で、やはり故障が少なく燃費も良い日系車は人気が出るのだろう。今年も日系車は中国で売り上げを伸ばし続けるに違いない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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