韓国のソウルなどの都市部では、不動産の高騰が顕著なのだという。中国メディアの今日頭条は16日、韓国ではマイホームを買う場合、「飲まず食わずで働いても7年もかかる」と伝える記事を掲載した。


 記事によると、韓国の首都・ソウルでは不動産価格が高騰し、ソウル市内の住宅が9年分の年収相当になっているという。つまり9年「飲まず食わず」でようやく家が買えるということだ。首都圏に範囲を広げても、少なくとも6.9年は「飲まず食わず」で払うことになると伝えた。

 しかも、それは平均年収であり「飲まず食わず」での計算なので、実際には「一生家を変えない」という若者の悲壮な叫びが聞かれるという。韓国人にとって、自分の家を買うということは非常に重要らしい。これは中国人と似た感覚と言っても良いだろう。
2018年に韓国で行われた調査では、韓国における住宅保有率は61.1%で、現在持ち家に住んでいる人の割合も57.7%と最高記録となったそうだ。「絶対に家を買いたい」と思っている韓国人は82.5%にのぼるとの調査もあるとしている。

 しかし前年、前々年と比べると、不動産価格は上がり続けており、不動産購入を重視する韓国人にとって大きな圧力になっているのは事実のようだ。首都圏では引っ越しが多く、居住面積も小さいのに「9年飲まず食わずでようやく買える」ほどの高い住宅を是が非でも買おうとするなら、ストレスになるのも当然だ。

 これは、ますます持ち家にこだわらなくなっている日本人とは逆の傾向と言えるだろう。しかし、ストレスで言えば中国のほうが大きいかもしれない。
記事に対しても、「彼らに中国の現状を見せてやりたい」、中国の首都なら「70年飲まず食わずでも払えない」、「いや、100年だ」といったコメントが並んだ。現実的ではない価格の不動産を、買わなければならないと思い込んで無理に購入している中韓の消費者を見ると、日本人の消費感覚は現実的と言えそうだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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