記事はまず、米国人が好んで食べるビーフステーキについて「われわれが7割がた火を通したものを好むのに対して、彼らは肉が生であればあるほどおいしいと感じる傾向にあり、一分しか火が通っていないステーキが最高だと思っている」と紹介した。
そして、レアな焼き加減のステーキは表面こそ火が通っているものの、切って中を見てみるとほどんど生の状態で、血が滴り落ちてくると説明。「そうすることで牛肉本来のみずみずしさと柔らかさを最大限保ったまま味わおうとするのだが、多くの中国人には受け入れられない」とした。
また、日本の生食文化として刺身を取り上げ、新鮮な魚をさばいて薄い切り身にし、少量の調味料と一緒に食べるスタイルは、多くの中国人にも歓迎されいてるとした。一方で、刺身を食べる場合に魚の鮮度が非常に重要であり、古い魚や汚染された魚を生食すれば、体を壊すことになると伝えた。
そのうえで記事は、「中国にも立派な生食文化が存在する」とし、最もポピュラーな例として「酔蝦」について言及。この料理はきれいな水に住む透明で新鮮なエビを生きたままアルコール度数の高い白酒の中に放り込んで酔わせた後、調味料を絡ませてそのまま口に入れて食べるものだと説明した。その味について「弾力にとんだ食感が楽しめるうえ、非常に美味」と評するとともに、白酒でアルコール消毒をすることから、生のエビを食べても体調を崩す心配はないとしている。
「酔蝦」は確かに美味ではあるものの、急速な経済発展の副産物として深刻化した環境汚染や、食品の安全の問題が完全に解決できていないような状況を考えると、どうしても中国での生食には二の足を踏んでしまいがちである。中国の生食文化、ひいては中国の食文化全体を守り発展させていくにはやはり、品質や安全性に対する信頼の回復が欠かせない。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
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