日本で公開されてから18年の時を経て、中国で劇場公開されたジブリ映画「千と千尋の神隠し」。日本での興行収入は300億円を超え、歴代ランキング1位の記録はまだ塗り替えられていないが、「千と千尋の神隠し」は中国でも非常に好調のようだ。


 中国メディアの今日頭条はこのほど、「中国では公開1週間で3億枚ものチケットが売れた」とその好調ぶりを伝える記事を掲載した。

 記事は、6月21日に中国で劇場公開された映画「千と千尋の神隠し」は公開1週間で3憶枚ものチケットを売り上げたとし、中国で公開された日本映画としてはすでに第3位の成功を収めていると指摘。また、日本のアニメ史上で唯一、アカデミー長編アニメ映画賞を受賞するなど、映画界からも評価された作品であることを伝えた。

 しかし、18年の時を経て今も中国人に新鮮な感動を与えていることから、「その人気はただの表面的な面白さだけではない」と指摘。そして、その色褪せることのない作品の魅力について「映画の中に作り出されるファンタジーの世界は、観客の様々な記憶を呼び起こし、同時に観客は共感を覚えるものの、一人一人の受け止め方が異なり、何度見ても違った感想を持つ」と指摘した。

 さらに「子どもたちはお化けや妖怪のような愛嬌のあるキャラクターが好きで、その世界に入り込んだ主人公を羨ましく思うし、若者は愛情、独立、勇気といった部分に共感を感じ、また宮崎監督の遊び心に魅了される大人は少なくない」と幅広い年代にとって魅力のある映画であることを伝え、中国でこれからジブリファンがさらに増えるであろうことを予想した。この映画が中国でどこまで記録を伸ばすことになるか、ますます注目されるところだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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