日本の航空技術が今、世界から注目されている。小惑星りゅうぐうへの2度目の着陸に成功したはやぶさ2号に続き、9月にはH2Bロケット8号機を打ち上げる計画も控えている。
中国メディアの今日頭条は30日、日本には隠された本当の実力があるとする記事を掲載した。

 日本は鹿児島県の種子島宇宙センターから、国際宇宙ステーション(ISS)へ物資を運ぶ無人補給船「こうのとり」8号機を打ち上げる計画で、文部科学相が9月11日に打ち上げることを発表したばかりだ。食料やバッテリーなどを載せて3日後に国際宇宙ステーションに到着する予定だ。記事は、日本はこれまでも何度もロケット発射を成功させているとその実力を伝えた。

 しかし記事は、H2Bロケットの発射は「日本が弾道ミサイルの開発能力を有していることを示すものになる」と海外の専門家が見ていることを紹介。H2Bロケットは燃料に液体水素を使用しているが、これは技術的に非常に複雑でしかもエコな燃料であり、「日本はかなりの技術を有している」と分析した。

 それで記事は、日本には平和憲法の制限があるとはいえ、「ロケット開発を通して弾道ミサイルの開発能力を手にすることができる」と危機感を示している。さらに、日本の宇宙開発技術は、「すでに欧州の一部を超えた」と指摘。日本は実力を隠しているが、日本がもし弾道ミサイルを開発しようとしたら「とても簡単」だと主張した。

 中国では日本の宇宙開発技術の成果に対する称賛もあるが、常に「軍事に応用するのではないか」と危惧しているようだ。記事に対するコメントでも、「日本は科学技術でも文化でもアジアで右に出るものはいない」と手放しで称賛する人もいる一方、「日本の科学技術、経済、軍事力は世界を不安にさせている」、「日本のブラック技術は中国人の想像も及ばない」という不安の声も見られた。

 記事では指摘していないが、弾道ミサイルへの技術応用の観点から言えば、液体燃料を使用したH2Bロケットより、固体燃料を使用したイプシロンの方ではないだろうか。
いずれにしても、宇宙開発は米国、ロシア、あるいは、欧州各国が共同設立した欧州宇宙機関という大国が主導権を握っているが、日本が大国同様の技術を有していることは、やはりすごいことだと言えるだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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