多くの分野で国内企業が幅を利かせるようになってきた中国市場だが、農業機械は今のところ日本企業の製品が圧倒的に愛されているという。中国メディアの今日頭条は14日、中国で根強い人気を誇る農機メーカーのクボタを紹介し、農機を100年も追求してきた「研鑚の手本」と称賛する記事を掲載した。


 中国にも農業機械メーカーはあるものの、なぜ日本企業の製品が愛されているのだろうか。記事は、クボタには120年の歴史があり、数多くの専売特許を持っていると紹介、技術向上への飽くなき努力を称えた。また、工場からも「研鑚」の態度が感じられると伝えている。日本の工場では、IT化や生産ラインの品質管理を二重にするなど、より高い製品を作るためのこだわりが見られると感心している。

 中国にも工場やディーラーがあり、従業員や取引している中国人は多いが、クボタの「過酷な要求」はよく知られているそうだ。ある人は、クボタの製品は中国企業と違い「0.1ミリの狂いも許さない」と嘆きとも取れる発言をしたそうだが、記事はそれを「日本企業の文化」と表現し、細部まで完璧さを追求するのが習慣になっていることを称賛している。


 記事は、日本の農機について、設計が先進的で、性能も良いので収穫機を使用した時の損失が少なく、アフターサービスも丁寧で部品1つまで質が保障されていると評し、中国で人気なのも当然であると伝えている。中国では、国内企業の製品を使うことが愛国心と言われるふしがあるが、農機は高額な買い物であり、消費者にとっては最も重要なのは安心して使える質の高さと言えるだろう。

 記事に対しても、称賛の声が相次いでいる。「クボタを使った人なら分かるが、中国製品は目も当てられない」など、使い比べてみればその良さが分かると賛同する人が目立った。日本企業の質にこだわる態度は中国でも高く評価されているようだ。ある人は「もうけることしか頭になく、もうけが少ないと値上げして、値上げしても売れなければ生産を中止する」と、質よりももうけを優先させる中国の習慣を改めようと訴えている。
農機1つとっても、1つのことに「研鑚」する日本人の匠の精神が感じられるとも言えるだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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