韓国メディアは19日、日本政府が輸出管理を厳格化した韓国向けの半導体材料の1つであるフォトレジストの輸出許可を出したと報じた。もともと日本は禁輸を行っているわけではなく、手続きが行われて問題がないと判断されれば輸出されるのはごく当たり前のことだ。


 しかし、日本に対して激しく反発してきた韓国では、日本が輸出許可を出したことを訝る声もあるようだ。中国メディアの今日頭条は20日付で日本がまた韓国に「ゴーサインを出した」と題する記事を掲載、韓国メディアは日本側に「どのような意図があるのか」と訝っていると伝えた。

 記事によれば、一部の韓国メディアが「日本政府は19日に韓国へのフォトレジスト輸出を許可した」と報じたことを紹介し、これは8月8日の許可に続く2回目であり、この2回はどちらもサムスン電子を対象として輸出されると伝えた。

 続けて、韓国はフォトレジストの90%以上を日本からの輸入に頼っているが、8月8日には3カ月分、今回は6カ月分の計9カ月分の生産在庫をサムスン電子は確保したと伝えた。

 記事は、日韓は遅くとも24日までに軍事情報包括保護協定の期限を延長するかどうかを決定する必要があると説明、今回のフォトレジスト輸出許可は日本側の態度の軟化を示すものだとしながらも、韓国では日本側の「意図」を推し量るのは今のところ難しいという声があがっていると紹介した。

 この記事に投稿され最も多くの支持を集めたのは、「我々は他者を飼いならすためにこういう方法を使う」という中国ネットユーザーのコメントだ。つまり、半導体材料の輸出管理厳格化は日本が韓国をコントロールするための手段であるという見方だ。

 一方、韓国では今回のフォトレジストの輸出許可は喜ばしいことだが、半導体材料の1つであるフッ化水素の輸出許可がまだ1件もないため懸念は残るという声もあるようだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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