中国メディア・東方網は24日、中国人観光客がたくさん日本にやってくるのに対して、どうして日本人はあまり中国旅行をしないのかについて考察する記事を掲載した。

 記事は、訪日中国人観光客の多さに対して訪中日本人観光客の少なさというアンバランスな状況を生んでいる理由を、3つ挙げて説明している。


 最初に「中国国内の観光地が、日本人観光客にとってあまり優しくない」点を挙げた。中国にある観光地の大部分には、英語の表記がある看板こそあるものの、日本語表記の看板や案内が少ないと指摘し、英語が決して得意ではない日本人にとっては案内の内容があまり理解できず、旅行体験の楽しさが削がれてしまっていると伝えた。

 2つめの理由もやはり、中国の観光地に起因するものだ。記事は、現在中国の観光業は発展途上にあるものの、多くの観光地が過剰に商業化してしまっており、観光客の旅行体験がないがしろにされていると指摘。このために「中国の観光地に行ってもおもしろくない」として日本人が中国旅行に二の足を踏む状況になっているとした。

 そして、最後の理由は、歴史的な問題に起因する日本人の対中感情にあると説明。日本人の中にはなおも中国に対して敵対意識を持っていたり、よい感情を持っている人が少なくないのだと伝えている。

 最後の理由はさておき、最初の2つの理由は当たっているかもしれない。とくに2つめの「観光地の過剰な商業化」は、中国の観光業が今後発展するために抱えている大きな課題の1つと言えるだろう。

 中国はもともと悠久の歴史と豊かな文化を持っている。そして昨今ではデジタル文化やハイテク文化も花開きつつある。あとは、潤沢な観光資源をどのように生かし、日本人を含む多くの外国人観光客に「中国に行ってみたい」、「また中国に行きたい」と思わせるかだ。
(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)


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