どの程度の都市という表現から分かるように、中国では都市を「一線都市」、「二線都市」というようにランク付けする習慣がある。そのためか、記事でも、大阪が中国で言えばどのランクなのかを格付けしたいようだ。
ちなみに、中国の現時点での一線都市は、北京、上海、深セン、広州のおなじみの4都市に加え、新一線都市として成都、杭州、南京をはじめとする15都市が新たに加えられている。二線都市はさらに多く、大連やアモイなどの30都市が指定されている。ランク付けの基準は、商業資源の密集度、ハブとしての機能、住民の活性度、生活様式の多様性、将来性の5点が考慮されるという。
記事はまず、大阪の特徴と魅力について、平地で四季がはっきりしているが、年間を通じて温暖で、地理的にも気候的にも良好だと紹介。東京に並ぶ経済、貿易、文化の中心地であり、歴史も古く、人口も東京に次いで多いと伝え、「日本国内の地位は非常に高い」と称賛した。
さらに、中国人にも人気が高い観光地で、道頓堀や心斎橋など人気のスポットがあり買い物も便利でおいしいものがたくさんあること、豪快な大阪人の気質も中国人に愛されていると紹介。2018年に発表された英エコノミストによる世界の住みやすい都市ランキングでも、東京の7位を抑えて3位に入ったほど評価が高いと称賛している。
記事は結論として、域内総生産(GDP)の規模では杭州や南京などと同等だが、日本における大阪の地位は東京に次ぐ高さで「中国で言えば上海にあたる」と分析。不動産価格が高いところも上海に似ているとした。
しかし、これに対してユーザーからは賛同できないとの声が噴出している。「中国の一線都市以上では」との指摘が相次ぎ、「中国の都市はすべて秒殺される、この先30年はそうだ」という意見もあり、中国の都市と比べること自体間違っていると感じていることが分かる。だが、「中国人は大阪が好き」という部分は共感を呼び、「自分でもなぜかわからないが好きになってしまう」という人がいた。大阪は、日本第2の都市というだけでなく、中国人に「なぜか愛されてしまう」魅力を持っているようだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
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