中国では日本のサービスはすばらしいと言われていて、日本式のサービスは様々な業種で取り入れられている。一方、日本人は本音と建前を使い分けるため、時に本心なのかビジネススマイルなのか戸惑うことがあるという。
中国メディアの今日頭条は28日、日本人が本音と建前を使い分ける理由を分析する記事を掲載した。

 記事はまず、日本では非常にすばらしいサービスを受けることができると紹介し、洋服を購入するために百貨店に行けば、試着する際や購入する際はもちろんのこと、たとえ購入しなかった場合ですら、店員は笑顔で対応してくれると紹介、また客が帰る際にも深々とお辞儀をして見送ってくれると伝えた。

 だが、中国人のなかには日本人の笑顔に「違和感」を覚える人は少なくないとし、なぜなら日本人の笑顔の多くは「ビジネススマイル」だからだと主張。日本で行われた調査でも、日本人の大半が「日本社会は笑顔が欠けている」と考えていることが分かっていると伝え、本音と建前を使い分ける日本人は「建前で笑顔を見せている」場合も多いと論じた。

 続けて、日本人が「建前で笑顔を見せる」理由について、日本人は他人との距離感を大切にしていて、他人に迷惑を掛けることを嫌うため、笑顔を見せることで自分の感情を隠していると分析。また、昔の日本では「村八分」と呼ばれる制度があり、村で孤立してしまうと生活に困ったため、本音と建前を使い分けるようになり、建前上の笑顔を見せるようになったのではないかと考察した。


 中国では建前で笑顔を見せる人は少なく、感情をストレートに表現する人が多い。それゆえ、買い物のために店を訪れても笑顔で出迎えられることはまずない。また、商品を購入せずに退店する際も、日本のように笑顔で見送られることはない。逆に、中国人が笑顔のときは心からのものであると理解して差し支えなく、相手との距離が縮まった証拠であるとみなすことができるだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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